仕事ができない人にパワハラをしていたらどうすべきか

もし、職場でパワハラを発見したらあなたはどうしますか?

仕事ができない人は、上司からの攻撃のターゲット、パワハラの対象になりやすいです。

実際に仕事ができない人へのパワハラを見たとき、どうしたらいいかわかりませんよね。

パワハラに対して上司を注意するなんてことは、立場上難しいでしょう。

本人が辛いのはもちろんですが、見ているだけの側も辛く苦しい思いをすることが多いですよね。

では、どうしたらいいのでしょうか?

そんな悩みに応えていきます。

結論:退職を検討したほうがいい

結論:退職を検討したほうがいい

最初からきついことを言いますが・・・。

仕事ができない人へのパワハラを経験したら、退職を視野に入れて対処法を考えることをおすすめします。

自分の心が悲鳴をあげていたら、すぐに逃げましょう。

給料が・・・ボーナスが・・・世間体が・・・。

そんなもの生きていれば、どうとでもなります。

大切なのはあなたの心です。

しかも、パワハラが横行していて、個人を否定するような会社に籍を置いていたって、あなた自身が成長できません。

私も、パワハラをしている現場を見た経験があります。

毎日毎日、仕事ができない人の欠点を探しては、本人を呼び出し1時間も2時間も立たせたまま、説教をしていました。

そんな現場を見ていて、私の心は限界でした。

パワハラをされている側も、見ている側も精神的負担は計り知れません。

自分の未来のためにも退職を検討しましょう。

パワハラをする人の7種類の特徴

パワハラをする人の7種類の特徴

パワハラをする人には、どんな特徴があるか知っていますか?

実際にパワハラを受けてみないと、特徴なんてわかりませんよね。

パワハラに対する感じ方は、人によって違うと思います。

自覚なくパワハラを受けてしまっている人もいるのではないでしょうか。

パワハラをする人が、どんな特徴を持っているのか調べてみました。

その特徴というのがこちらの7つです。

  1. 根性論者
  2. 完璧主義者
  3. 思考が他責
  4. 視野が狭い
  5. 自己中心的
  6. 他力本願
  7. 朝令暮改

「こんな人がいたら危ない!」という指標にしてみてください。

パワハラをする人の特徴①:根性論者

「頑張ればできる!」「努力をしろ!」と言ってくるタイプの人です。

何事も「根性論」で推し進めよう、乗り切ろうとします。

こういう人は、体育会系の部活をしていた人に多いようです。

また、現在40~60歳代の人も当てはまります。

小さい頃から、「根性論」をもって教育されてきた世代。

今ではパワハラに該当する罵倒や軽い暴力も、「教育だ」「愛のムチだ」と言ってしまいます。

そんなわけないだろう!と突っ込みたくもなりますが・・・。

時代錯誤も甚だしいですね。

挑戦をすること、続けることは大切ですが、その人のペースがあります。

また、努力をしたって不得意な分野はありますよね。

自分の指導がパワハラの定義に該当することを、自覚して欲しいと願うばかりです。

パワハラをする人の特徴②:完璧主義者

「完璧主義者」とは、理想が高く結果が全てで、自分のやり方以外受け入れない人のことをいいます。

自分のことを「完璧主義者なんだよね」と語る人には要注意。

仕事を完璧にこなすので、会社からの評価は高く部下からの信頼も集める人が多いです。

しかし、自分のやり方が一番
と考えているため、部下の考えた策などは受け入れません。

頭が固く、別方向からのアプローチを嫌います。

また、仕事を「成功か失敗か」で判断しているため、それに至るまでの過程が評価されにくいでしょう。

部下のことは、「駒」としか考えていない人が多いです。

自分の思い通りにならないと、怒りを感じ少しでもズレを生じると許すことができません。

そのためズレが生じたら、叱る、難しい仕事をわざと押しつけるようになります。

仕事ができない人へのパワハラをやりがちなタイプでしょう。

パワハラをする人の特徴③:思考が他責

思考が他責というのは、部下が失敗したときに「自分は悪くない」「部下が失敗したせいだ」と責任を他人になすりつけることです。

たとえ、上司の指示で部下を動かしたとしても、失敗したら部下の責任にしようとするでしょう。

そのくせ、成功したら「私の指示のおかげだ」とか「チーム一丸で頑張った成果だ」と、成果を横取りしようとします。

部下から一番嫌われやすいタイプかもしれません。

普段は優秀な上司であっても、何か失敗をしたときに他人になすりつけることで、責任をうまく回避していることもあります。

働く部下は、不満やストレスを感じてしまうでしょう。

新しいことをしようにも、失敗する不安や恐怖で一歩が踏み出せない人も居ると思います。

これは、部下の成長を止めてしまうので、会社にとって大きな損失となります。

こんなことをされたら、部下の仕事に対する気持ちが続きません。

パワハラをする人の特徴④:視野が狭い

視野が狭いというのは、「自分が一番!」と思っているタイプのことです。

このタイプもパワハラを働きやすい傾向があります。

自分が一番正しいと思っているので、部下からの提案や進言には聞く耳を持とうとしません。

たとえ自分が間違っていたとしても、それを認めようとしないのです。

部下が指摘をしてこようもんなら、「自分に盾をついた」「はむかった」など、ひねくれた捉え方をします。

指摘してきた部下に対して、わざと難しい仕事や時間のかかる仕事を押しつけては、「仕事が遅い」「もっと責任感を持て」などと叱責、罵倒するでしょう。

仕事とは、周りの意見を取り入れることで、成果の出る仕事を成し遂げられるものだと思いますが、このタイプの上司はそれを分かっていません。

「自分が一番」と思って突き進んでいるので、下につく部下は苦労することでしょう。

パワハラをする人の特徴⑤:自己中心的

自己中心的なタイプは、自分の思い通りにならないとイライラし、パワハラを働きます。

このタイプは普段の生活でも、嫌われやすいですよね。

自分の思い通りにならないと、暴言や暴行などといったパワハラ行為を働きます。

人にされるのは嫌だけど、自分は何をしてもいいと思っている人が多いです。

しかし、会社からの評価は「エネルギッシュだ」「統率力がある」など、意外にも評価が良い傾向にあります。

会社側も多少のパワハラ行為は、容認してしまうことが多いです。

ですから、パワハラ受けても周りに助けてもらえることは少ないかもしれません。

自分のことしか考えていないので、部下がどんな気持ちで仕事をしているか、どんな考えを持っているかなんて、興味がないでしょう。

もし、部下が失敗してしまっても、その責任が自分に降りかからないように、部下に責任を押しつけようとすることもしばしばあります。

パワハラをする人の特徴⑥:他力本願

他力本願なタイプは、自分が楽をしようと難しい仕事や面倒な仕事は部下に押しつけて、自分は簡単な仕事ばかり選ぶタイプです。

このタイプの上司は、「忙しい」「成長のためだ」など適当な理由をつけて部下に仕事を押しつけます。

本当は、自分でやりたくないだけなのです。

もちろん特定の部下にだけ、難しい仕事や面倒な仕事を押しつけていたら、これはパワハラ行為に当たります。

自分は楽をして、会社からの評価をもらえるので上司はウハウハですよね。

仕事は分担してやる物ですが、「任せる」と「押しつける」は全くの別物なので注意しましょう。

パワハラをする人の特徴⑦:朝令暮改

朝令暮改とは、簡単に言うと「話がコロコロ変わること」を言います。

仕事で言うと指示を出して間もなく、方針がコロコロ変わることです。

指示が一定しません。

「この間はこう言っていたのに・・・」なんてことも多くあると思います。

部下が振り回されて、迷惑がかかってしまっている状態ですね。

このタイプは、上司というよりは会社経営者など上司より上の立場の人
に多い傾向があります。

中小企業など、経営陣と同じ場所で作業している場合、社員からの府営不満が多く出ることが多いでしょう。

無理難題を押しつけられて、反論してしまうと「会社の方針だ!」「刃向かうな」などと攻撃の対象となってしまいます。

パワハラをしているのが、上司より上の立場の人であると孤立してしまい、助けを求めるのが難しくなりますよね。

パワハラと認定されやすい言葉

パワハラと認定されやすい言葉

ここまで、パワハラ行為を発見したらどうするのか、パワハラしやすい人の特徴を7つ見てきました。

いかがでしたか?

あなたの職場の上司で、当てはまるような人は居なかったでしょうか。

次に、実際にパワハラと認定されやすい言葉について見ていきたいと思います。

パワハラとは、「侮辱罪」「名誉毀損罪」にもなることをご存じでしたか?

周りが受けている言葉で「どれがパワハラに該当する言葉なの?」と思う方もいらっしゃるはず。

その疑問にパワハラの専門サイトを参考に、代表例を抜粋してみたので見ていきましょう。

「チビ」「デブ」などの容姿に関する言葉

上司から「チビ」「デブ」など、容姿に関する言葉を受けている人を見たことはありませんか?

それは立派なパワハラ行為です。

「チビ」や「デブ」など、容姿に関することは仕事上必要なことではありませんよね?

仕事で必要でない”容姿”について、上司が部下に言葉を放っていたらパワハラに該当します。

これらの言葉は、本来部下の教育や指導には使わない言葉ではないでしょうか。

「チビ」や「デブ」という言葉を、部下に使うような上司は異常です。

こんな言葉を言われている人をみかけたら、誰か他の上司や同期に相談するのがよいでしょう。

「死ね」「消えろ」などの罵倒

こんな言葉を上司から言われたら、恐怖で萎縮してしまいますよね。

言われ続けたら、精神を病んでしまう人もいるのではないでしょうか。

人格を否定するような言葉
は、本来であれば人に言ってはいけない言葉です。

ましてや、部下を教育する上司が言っているのであれば、間違いなくパワハラに該当します。

その上司は、人の気持ちなど考えてはいないのでしょう。

人が何を言われたら嫌がるかなんて、これっぽも考えていないため心ない言葉が出てきてしまうのです。

こんな言葉を聞いてしまったら、考える必要はありません。

すぐにその職場から退職しましょう。

「プロジェクトから外すぞ」などの脅し

プロジェクトから外されるのは、色々な理由があると思います。

しかし、「上司の意にそぐわないので追い出したいから外す」など、個人的な理由からプロジェクトを外されてしまうのは、間違いなくパワハラに該当するでしょう。

会社勤めの人にとって、プロジェクトから外されることほど嫌なことはないですよね。

周りの目もありますし、メンツが丸つぶれでしょう。

その人の尊厳が失われてしまうような気がします。

パワハラに該当する事例だと、周りから隔離され個室にて仕事をさせられることもあるようです。

言葉だけでなく、態度でもパワハラと認定される

言葉だけでなく、態度でもパワハラと認定される

上記では、言葉のパワハラについて代表例を見てきました。

パワハラは当然、態度でも”パワハラ”と認定されることもあります。

あなたやあなたの周りが、実際に「こんな態度をとられている!」と当てはまることもあるでしょう。

言葉のパワハラで該当しなかった方でも、態度でパワハラをされているかもしれません。

態度でのパワハラについて、実際にあった事例と、裁判の概要を交えて説明していきます。

実際にあったパワハラ裁判事例:人前でパワハラ発言

当時の部長が人前で大声を上げて「ばかもの」、「おまえらは給料が多すぎる」などとパワハラ発言をしていた事例です。

児童課長であった方が、精神を病み亡くなられています。

この事例では亡くなった方が、”直接部長からパワハラを受けていたわけではない”というところがポイントです。

ではなぜ、精神を病んでしまったのか?

それは、自分の部下が大声で叱責されている所を見て、責任を感じ精神を病んでしまいました。

亡くなる前には「人望のない部長、人格のない部長、職員はヤル気をなくす。」等とメモに書き残していたそうです。

詳しくはこちら

この裁判の概要

この裁判は亡くなった方の妻が、部長を相手に起こしたものです。

裁判では、一審判決では「亡くなった方に対して、直接パワハラが行われていたとは認められない」として自殺の公務起因性を否定

しかし、本判決では「指導が厳しいとされる部長の下で、児童課長として仕事をするということ自体に心理的負荷があり、平均的な職員にとってもうつ病を発症させたり、憎悪させることに対して大きな要因となり得る」として、亡くなった方の自殺の公務起因性を認めています。

一審と本判決で判決が分かれました。

本人が直接受けたパワハラでなくても、実際にパワハラを受けている人との関係によっては、大きな心理的負担を受けていると判断されることもあるようです。

もし境遇が一緒なら相談したほうがいい

もし、あなたや周りの人が同じような境遇に立たされていたら。

信頼できる方に相談してみてください。

社内の人でなく、ご自身の家族でも良いでしょう。

パワハラを受けて正常な判断ができなくなっていることもあります。

自分で、パワハラだと判断できない場合は周りの人に判断してもらいましょう。

相談をすることは、決して恥ずかしいことではありませんよ。

勇気を出して周りのひとに声をかけてみましょう。

また、周りで上記のようなパワハラ行為にあっているひとがいたら、話を聞いてあげるのも、その人の助けになります。

一人で抱え込まないで、一緒に考えてくれる人は必ずそばにいます。

仕事ができない人にパワハラをしていたらどうすべきかまとめ

仕事ができない人にパワハラをしていたらどうすべきかまとめ

どこの会社にも、パワハラ行為をしている上司は少なからずいることでしょう。

仕事のできない人にパワハラをしている、自分がパワハラを受けていると感じたら、周りの人に相談をしましょう。

上記の言葉や、態度、裁判事例に当てはまることがあれば、間違いなくそれはパワハラです。

もし、解決しなかったら「退職」を決断するのも一つの手段。

「退職」というのは、逃げる手段ではなく、自分の身を守る手段です。

あなたの未来のためにも、少しでも良い方向に事が進むことを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。